100年後の子どもたちに森をつなげる

森のイラスト制作

前回パッケージデザインでご依頼いただいた「arumitoy」の、今後のビジョンのイラストを制作させていただきました。

「arumitoy」は、安心・安全な木のおもちゃを作ることを通して、100年後の子どもたちに森をつなげる活動をされています。

「arumitoy」が向かっているビジョンは本当に素晴らしく、森の再生をすることで、自然も、人も、地域も全てが健全なかたちで循環していくような内容で、そのビジョンの中に私も入りたい!と思いました。

イラスト制作は、まずarumitoyさんから森の中でこんなことをしたい、こんなのがあったらいいな、という未来のビジョンをお聞きして、それらをパーマカルチャーのデザインを取り入れて、アトリエはここ、カフェはここ、というふうに土地全体のデザインをしていきました。

※パーマカルチャーとは「人にも自然にも負荷をかけることなく、全てが循環するようなデザインをつくるための手法」です。

以下は、パーマカルチャーの解説も含めたイラストの内容です。

森のアトリエのイラスト

小川が流れる森の中にはおもちゃを作るアトリエとショップ、カフェ、畑、オフィス、サウナ、家、ツリーハウスなどがあり、子どもたちが自由に入って遊べる空間になっています。アトリエの前ではおもちゃづくりのワークショップが行われています。子どもたちは、森について遊びながら学びます。

パーマカルチャーのイラスト

ここでは風力発電、バイオマス発電、水車、雨水利用などさまざまなタイプのエネルギーや資源を自給しています。森の中ではそのエネルギーを使ったサウナも楽しむことができます。手入れをした森の木はおもちゃになり、最後の最後まで使わせてもらったら蒔ストーブでエネルギーになる。最後に残った灰も畑へまき、全てが循環しています。

森の中のカフェのイラスト

カフェではパーマカルチャーガーデンや果樹園からの恵みを心をこめて美味しく調理します。カフェで出た野菜くずなどは鶏たちが食べます。

畑のイラスト

畑ではさまざまな野菜が混植され、無農薬の美味しい野菜がとれます。牛やヤギ、鶏などの動物たちもここの一員。卵やミルク、肥料を提供してくれたり、畑にする土地の雑草を食べてくれます。鶏小屋のとなりにつくられた苗小屋はあたたかく、発育が進みます。

森の中のオフィスのイラスト

鳥の声が響き渡る森の中のオフィス。デザイン事務所や設計事務所などクリエイティブな仕事をする人々が集います。

森でハイキングするイラスト

森のなかをトレッキングしながら自然観察をすることも楽しみのひとつ。

森で植樹するイラスト

焚き火をしながらお話を聞いたり、ティピに泊まることもできます。
木を伐らせてもらったら次の世代のために木を植えます。

森と子どものイラスト

森はわたしたちに、木材や果樹、木の実、新鮮な空気、きれいな水、そして様々な学びなど、たくさんの恵みを与えてくれます。それらをありがたくいただきながら、森のお世話をし、次世代の子どもたちへつなぎます。

arumitoyさんは自分たちがいる場所だけじゃなく、日本中にこんな場所ができたらいいなと言います。森がよくなれば海もよくなるし、日本の自然環境は大きく変わっていきますね。

「身土不二」。私たちの身体と土は二つに分かれてるものではなく、土から離れては生きていけない。森がよくなれば人もよくなる。人がよくなれば社会もよくなり、全てが良い循環のもとに暮らしていけるんじゃないかなと思います。

ぜひ以下の「arumitoy」のウェブサイトでarumitoyさんのビジョンをご覧ください。

▼「arumitoy」100年後の子どもたちに森をつなげる
http://arumitoy.net/vision/

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