3.11以降をどう生きるか@綾部里山交流大学里山生活デザイン科


先週末は綾部里山交流大学里山生活デザイン科
「秋の収獲編-ポスト3・11を、里山にくらす。」

に参加してきました。

半農半Xで著名な塩見直紀さんがナビゲーターとして、
綾部という里山をフィールドに、
農的暮らしの実践者や、里山で生きる職人、
アーティストとの出会いや、
稲刈りやフィールドワークを通して
創造的な生き方のヒントを学ぶ1泊2日の旅です。

創造的な生き方をしてる方々との出会いで
震災後の頭の中がだいぶ耕されました。

何よりも魅力的だったのは、
お会いした方々が、みんな自分の軸をもっていて、
全て今やっていることが今後に積み重なって行くような
生き方をしていたこと。好きで、いきいきと出来る仕事や活動を
することで、自分も、そして地域も幸せにしていること、
そしてこの交流で外から来た人にもヒントを与えられること。

ナビゲーターの塩見さんがおっしゃっている
21世紀の問題は、環境問題と天職問題というのはとても共感しています。

環境問題をつきつめていくと、
ひとりひとりの生き方や精神、世界をどう見ているか、価値観に
ぶつかります。人と土地は切り離せないものだからです。
ひとりひとりが、自分の持つ才能やライフワークと出会い、
自分から変わること、その輪が地域や国、世界に広がって行くことが
環境問題の解決の近道ではないかと思っています。

紙すき職人のハタノワタルさんのお話では、
職人だけでなく、地域の発信力を担うプロデューサー的動きと
これからやりたいことのプロジェクトの数に
圧倒されました(笑)どんだけプロジェクトを立ち上げてるんだ?的な。

フィールドワークでは稲刈りや、朝のお散歩で
綾部の豊かな自然に、心の栄養をとったかんじ。
ざくっざくっと稲を刈る音がとても心地よかったです。

綾部はかいこをかっていたお宅が多いことや、
アーティストや移住者が多いことなど、私としては
宮城県南の丸森町と似ているなぁと思いながら歩いていました。

丸森町も限界集落と言われていたところを、
地元のひとたちががんばって、積極的に外の人を受け入れ、
アーティストや移住者、自然農を志す人、
味噌をつくるひと、養蜂家などなど様々な方がいて、面白い町です。

今は原発震災によって、不安な毎日を過ごしながらも、
市民で勉強会が企画されたり、有志で放射能の数値を測ったりなど
しているようです。

私は震災後、西に来ましたが、私と同じように東北から
西に来ている人たちの役割としては、
現地の様子を、震災によって
変わってしまった生活の様子を伝えることだと思っています。

3.11以降をどう生きるか。

常に世の中や自然は変化している。
ずっと同じものなんてないんだな、と思います。
別にそれは良くないことではなく、そういうものだということです。
変化していることが生命が生きている証なのかも知れません。

自分自身の芯の部分をとらえながら
変化を柔軟に受け入れ、風にゆれる稲穂のように
しなやかに生きていきたいものです。

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