作品と出会う。森の展示室

はるいろさくらまつり

京都府和知駅近くで行われていた「はるいろさくらまつり」に行ってきました。京都府内や地元の美味しいごはんやおやつのお店や、ポニーや羊、やぎ、うさぎなどの動物たち、そして桜も含めて園内には様ざまな山野草、木々があってそれは心地よい空間でした。特に良かったのは、森の展示室という森の中での作品の展示です。森という空間の中で、各作家さんたちがそれぞれ選んだ場所に作品を展示しているのですが、友人と足をとめたのが、市川考さんという陶芸家の方のお茶の展示でした。

お茶と、お水が展示してあって、それがなんとも素敵な見せ方だったのでなんとなく引き寄せられていきました。器や急須、土瓶、お水が入っているアンティークのホーローの容器、それらを全てコンパクトに乗せた手づくりの台車、それら全体のしつらえが、森の空間ととても合っていました。

お茶の先生にいただいたという貴重なめずらしいお茶を振る舞っていただき、お茶のことや料理のこと、器制作のことをいろいろと教えてくださいました。お茶を飲むということは、お茶を入れる「水」、お茶を育てる「日や土」お湯を沸かす「火」が必要です。自然の中にあるエネルギーを全て一杯のお茶に凝縮して、それを身体に取り込むような、そんな感覚になりました。そしてロケーションは森の中。木々のざわめきや鳥の声がさえずる中での一杯。それはそれは贅沢なひとときでした。

いろいろと話していくうちに、この器や土瓶を制作された陶芸家の方だったということが分かり、やっと展示内容を理解しました(笑)そして今週末には京都の木と根さんでも展示があるとのこと。素敵な出会いに感謝です。^^

◎市川孝 陶展
2016/4/8(金)〜12(火)
作家在店日 8日
http://www.kitone.jp

その後は他の作品を見たり、森の中の気持ちのよい場所で裸足になって歩いたりして気がつけばお客さんはほぼみんな帰った様子。こういう展示の時に、全てをまんべんなく見るのも良いけど、そのときに出会った人や場所を大切に過ごしていくと豊かなひとときを過ごせますね。

◎森の展示室
http://www.morinotenjishitsu.com

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